白の標本 (2017)

土の乾燥することで液体から、個体へ変化する性質、
また焼成することでの壊れやすいものから、経年変化のないものに変化するという性質は独特で他に類をみないものだと考えています。

この作品ではその性質を利用し、白く繊細な標本を制作しました。
乾燥させた植物を液体にした磁器土に浸し、乾燥させ、焼成することで、中の植物は焼け消え、外側の磁器土のみが残ります。
色を取り去ることで植物の形によりフォーカスすることができ、経年変化の全くない標本が完成します。

材料:乾燥させた植物、磁土